セゾン投信は危ない??後編〜2013年度の日次流出入資金について〜

 
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当ブログ、当エントリに『セゾン資産形成の達人ファンド』関連の検索ワードによって直接ご訪問の皆様へ。

当ブログでは【セゾン資産形成の達人ファンド】について、当エントリ以外にも色々なご紹介を行っています。お時間、ご興味がある方は以下のまとめも合わせてご覧いただければ幸いです。

【セゾン資産形成の達人ファンド】まとめ2013年12月16日現在 【セゾン資産形成の達人ファンド】まとめ2013年12月16日現在 | これが我が家の生存戦略

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連作です。前回は


をご覧ください。

ざっくりいうと…

〇 相互リンク先「いつか子供に伝えたいお金の話」虫取り小僧さんが1月初め、「セゾン投信が資金流出超過で危ないって心配してる人いるみたいだけど、取り越し苦労なんじゃない?」という内容のエントリを更新する。


〇 約一か月後、続報として「ほら、年を明けたら資金流出止まったでしょ?早計だってば」という内容のエントリを更新する。


〇 資金の流出入ネタが大好きなモ人がさらに調べてみる。

⇒前エントリでは手始めに2012年度の流出入資金をウォッチしてみました。

投資信託
2013年度の基準価額騰落率[%]と日次流出入資金額[百万円]をプロットした図をご覧ください。

140218_セゾン_2013

ここでは見どころは三つ。


1.ダラダラした資金流出と市場乱高下による資金流出(年度前半)

まずは年度開始から、前年度末のダラダラした(おそらく)「ヤレヤレ売り」が続いています。この時期(5/23の調整以前)は「なんかバブルっぽいよね」「いつか下がるよね」「でも今日も上がったよね」というような事が耳に入ってきていました。

TVなどでも株式投資セミナーが開催!というような事が取り上げられていました。(決まってお年を召した紳士がインタビューを受けて「いやーいつまで上がるか?を聞きに来たんだよ」とおっしゃってました)

「下がるのはいつか?」「上がるトコロまで一緒にいて、下がるトコロはさっさとおさらばしたい」という気持ちの市場参加者が多く、【セゾン・バンガードGBF】の受益者の中にも同様のマインドの方がゼロではなかった…という事なのだろうと思います。そして、「上がるトコロ」の基準がそれぞれ違っていたので、慎重な方から早く解約されていった、という事なのではないでしょうか?


そして、5/23。市場参加者のはるか頭上めがけてMr.Marketという死神が大鎌を薙ぎ払いました。(はるか頭上−と表現したのはビビらせるだけ、ちょっと小突いただけ、というニュアンス。)

これに過剰反応した市場参加者が続々と一時撤退(?)をしていきます。当然、【セゾン・バンガードGBF】の資金流出にも弾みがついてしまいます。

(税金が安い2013年中に利益を計上したい!という人々はこの頃から「長期投資はわかるけど、税金は安いウチに払いたい」と思って利益確定するタイミングを虎視眈々と狙っていたのかもしれません)

そして、市場の乱高下が収まった7月以降、流出資金は少なくなります。これは「落ち着きのない資金は流出しつくしたから」なのではないか?と感じています。


2.年末に向けて税制優遇終了を意識した利益確定が顕在化

見どころの二つ目。11月ごろから再び市場が活性化し、基準価額が上昇を始めました。時を同じくして、「税金の安い2013年中には利益確定をしておきたいなぁ」と思っている人達が本格的に解約を始めます。

前エントリの2012年度分、その前半では「何かの要因・働きかけがあって動いたお金ではない」と書きました。

しかし、この2013年11月〜12月の解約資金は間違いなく「証券税制優遇制度」という制度がオトクなウチに解約したい!という要因・働きかけがお金(というより、そのお金を扱う受益者のみなさんのマインド)を動かしています。

(別にセゾン投信だけ狙い撃ちした働きかけではありませんが)

ちなみに、今回はことさら取り上げませんが(というかどのファンドを選べばいいのか見当がつきませんが)この時期は大多数のファンドで資金流出超過になっています。それこそ、エコポイント終了前の駆け込みTV需要のように、みんなが一斉に動いている様が眼に浮かぶようです…。

3.NISA開始によるスポット資金流入

三つ目、最後の見どころですが、年始の丸く囲ってある点に注目です。

前回みた2012年度から、定期積立時以外にこんなにハッキリと流入超過が見られる点はありませんでした。この部分はセゾン投信でNISA口座を開設した方々が制度開始時に預けた資金なのかもしれません。


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いかがでしたか?二回にわたってアホみたいにマニアックに【セゾン・バンガードGBF】の資金流出入をウォッチしてみました。

普段から「純資金流入が継続しています!」と宣伝していたセゾン投信さん−その看板ファンドたる【セゾン・バンガードGBF】が資金流出超過になった2013年5月ごろ、自分は

「いや、兆候はあったし別に驚く程のインパクトないですけど」

「危ないって表現するような事、なくないですか?」

というエントリを書くかどうか迷いました(そして、その時点では書きませんでした)


しかし、虫取り小僧さんのブログ文面からするとモ人が思ってた以上に

「危なくない?」

「このまま預けてて大丈夫??」

と心配している方々が居られるご様子。だったら、「(以前からの)資金流出の実態」を書くこと、それに対する解釈とモ人的に「これなら危ない」という視点を書いておくことは意味があるのかも。そんなふうに思えたので、データにまとめてみました。


セゾン投信さんが宣伝していたように、「短期間のうちに」「もとあったファンドの大部分の資金が」解約されると運用自体に歪みが生じる可能性は否定できません。

しかし、仮に一番流出のあった月−2013年12月の28.45億円の流出は12月末の純資産679.4億円のうち、ざっくりいって4.2%にしかあたりません。

(厳密にはこういう比較はしちゃいけません。しかし、日次で見ても大部分とはとても言い難い)
これは(すくなくともファンド自体の運用に対しては)大した問題ではない…むしろ、税制変更のように受益者に対して「解約したくなる要因・働きかけ」があった局面であっても、この程度しか資金が流出しなかった&制度が切り替わったら安定して資金が入りだした=つまり、むしろ安心材料にすらなるのではないでしょうか??

(まったくの余談ですが、セゾン投信さんの経営サイドの視点からすると大量解約に対応する為の事務コスト−振込みなどの部分ですね−は結構かかってるみたいです。今年の決算で念願の黒字を達成するかと思いきや…)

というわけで、【セゾン・バンガードGBF】は引き続き(3/16追記:一般論としては)「投資初心者などに安心しておススメできる良ファンドである」といえるでしょう。当然、今後も折にふれて流出入資金のウォッチをしていこうと思いますが、現時点では
資金流出

運用困難

危ない!

なんて根拠のない心配は必要ないと断言できます。

それでは せいぞんせんりゃく しましょうか

3/16追記事項について

モ人自身は当ブログの中で「【セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド】が初心者にオススメである」という表記は(思うところあって)避けてきました。

ですが、当エントリとそのシリーズは「【セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド】は初心者にとって悪くない選択肢だと思ってる」とおっしゃってる虫取り小僧さんのエントリに対する(勝手に)アシストを目的としている為に

〉というわけで、【セゾン・バンガードGBF】は引き続き「投資初心者などに安心しておススメできる良ファンドである」といえるでしょう。

という文を書いてしまってました。「」の中は親エントリである虫取り小僧さんの意見のつもりでしたが、そう読み取っていただく事を強いるわけにはいきません。念のため追記いたします。

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コメント
お久しぶりです、ムネキ。
年賀状ありがとうございました。
私もいよいよ、投資をする事にしました。
そのもの直球「株」です。
銀行よりよい利回り目指して、頑張ります。
お、ムネキ殿!お久&コメントありがとうございます!

ブログも拝見しましたが、個別株の取引きに挑戦!という事で当ブログの情報はあんまり(全然?)お役に立てないかもしれませんねぇ。そこは申し訳なく思います。

ですが、「銀行預金より良い利回りを目指す」という目標は個別株の取引きという手段とチグハグな印象を感じます。

願わくば、個別株にとらわれず広くリサーチをしてから、慎重な一歩をもって市場に参加されますように☆
  • モ人SYO−GO
  • 2014/02/20 8:01 AM
確かに純資産が600億以上もあるファンドですから、少しくらいの資金流出で危ないということはないと思います。
しかしこのセゾングローバルは違う意味で良くありません。他のインデックスファンドに比べて運用成績が良くないのです。

モーニングスターの最新の5年リターンを見ると年率11.71%です。
しかし例えばSMTのインデックスで、同様の先進国株40%、日本株5%、新興国株5%、先進国債券40%、日本債券10%の比率で計算すると、年率は12.29%になります。

インデックスファンド同士では運用の当たり外れはほとんどありませんから、純粋にファンドオブファンズであることによる、余計な信託報酬の損失がこの差の原因の大半でしょう。
ですからこのリターンの劣後は今後も続くと思われ、とても投資の初心者(上級者にも)におすすめできるファンドではないと思います。
私なら初心者にはSMTグローバル株式一本で、投資に対する理解が進んだなら、同シリーズの他のファンドを加えるのを勧めます。今の超債券高の市況では、とても債券50%のファンドを勧める気にはなれません。

  • マネーの竜
  • 2014/03/15 1:44 PM
マネーの竜さん、コメントありがとうございます。

SMTシリーズの各アセットクラスのファンドのリターンを加重平均したモノとの比較ですか。なるほど興味深い内容ですね。面白そうなネタなので、いずれその視点から料理させてもらいます。

とはいえ。

このエントリと前回の連作は「セゾン投信からの資金流出」という情報が一人歩きしていることに対して、現状の確認が目的です。また、「資金流出→運用に歪みが!!」というのは早とちりですよ、と言いたいということもあります。

また、セゾン投信さんの商売を邪魔するつもりもありませんが当ブログでは【セゾンバンガードグローバルバランスファンド】を初心者に最適という文脈で紹介したことはありません。

どちらかというと資金量をコントロールしながら【セゾン資産形成の達人ファンド】に投資したほうが…という考えでいます。

(ただし、その根拠はリターンやFoF故のコスト構造を特別視したものではありません。)

今回のエントリの蛇足として「セゾン投信 危ない」って言ってる人がいるけど、何が原因で、何が起こるから「危ない」と言ってるの?と聞いてみたい、という内容を加えるかどうか悩みました。

全てのファンドは、その運用方針に則って運用されるべきです。そうである以上は買うも買わぬも自由であるべきです。

各アセットクラスのファンドをバラで持つ事も、このファンドに限らずバランスファンドとしてパッケージで持つ事も、違いを理解した個人が買うのは自由であるべきです。

買う側が「キチンと違いを理解する」というのが大切…だけど現状ではハードルが高いというジレンマも感じますが

改めて、ネタをいただけてありがとうございました
(`◇´)ゞ
  • モ人SYO―GO
  • 2014/03/15 10:31 PM
お話は良く理解できました。

ただ一点

>また、セゾン投信さんの商売を邪魔するつもりもありませんが当ブログでは【セゾンバンガードグローバルバランスファンド】を初心者に最適という文脈で紹介したことはありません。

って、今回の本文の

>というわけで、【セゾン・バンガードGBF】は引き続き「投資初心者などに安心しておススメできる良ファンドである」といえるでしょう。

これは何だったのでしょうか?
  • マネーの竜
  • 2014/03/15 11:38 PM
マネーの竜さん

ご指摘ありがとうございました。修正しておきます。
  • モ人SYO―GO
  • 2014/03/16 9:36 PM
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先日私は、セゾン投信のバンガード・グローバルバランスファンドの、昨年のある時期の資金流出について思うところを記事にしました。 →セゾン投信のバンガード・グローバルバランスファンドから資金が流出している件について →セゾン投信は危なくなかった どうや
  • いつか子供に伝えたいお金の話
  • 2014/02/19 9:00 PM

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