読書感想文『ジオン軍の失敗』


本日のネタは新書『ジオン軍の失敗』


アフタヌーン新書 006 ジオン軍の失敗
岡嶋 裕史
講談社
売り上げランキング: 346,755


アフターヌーン新書という大変マニアックなシリーズから2009年5月に出版された本です。

あ、先に書いとかなきゃですね。

≪注意≫

このエントリは「長期投資」「投資信託」と直接関係はありません。ただし、「株式投資」を通じて企業に出資する際に重要な視点となる「将来性」と強く関係のある『新製品開発』などの要素について論じた書籍の紹介を行います。

TVアニメ『機動戦士ガンダム』の内容を軸に論を展開する書籍のご紹介なので、お時間・ご興味のある方のみご覧ください。


≪/注意≫

また、本日の更新は


を参考にして書評を書いてみます。


<要約>

機動戦士ガンダム作中で主人公の所属(?違う気がするけど気にしない!)する『地球連邦政府』と敵対する組織『ジオン公国』。作品の中で「一年戦争」という戦役を通じ、『ジオン公国』は敗退します。


国力比『地球連邦政府』:『ジオン公国』=30:1と絶望的状況下での『ジオン公国』の独立宣言・宣戦布告を決断させたのは、全高18mにもおよぶ人型の機動兵器−モビルスーツ:ザクの実用化と、レーダー・通信機器を混乱させる特性をもつ『ミノフスキー粒子』の発見⇒従来のレーダーに頼った宇宙戦闘機同士の戦闘の無効化という「二大テクノロジーによる相互作用のいち早い運用」でした。

しかし、緒戦での圧倒的戦果(コロニー落としによる地球人類の半数の虐殺)を背景に終戦協定に臨むも、捕虜としてとらえていた『地球連邦軍』のレビル将軍の脱走、「ジオンに兵なし」という告発により終戦協定は破談。

『ジオン公国』はこの後、モビルスーツ開発・運用に取り組みますが、国力差や『地球連邦軍』も開発・投入を開始したモビルスーツとの戦闘−つまり、戦闘状況の変化などの要因、加えて『ジオン公国』内部の権力闘争の末、開戦からほぼ一年で休戦協定が締結します。(ほぼ、全面降伏の条件でした)


フィクションでありながらも

〇 とあるテクノロジーによって戦争のパラダイムが変化した事。

〇 変化したパラダイムに対応する為に新製品を開発しつづけた事。

〇 結果として全体としても、個々の事例としても失敗を重ねた事。

などなど、「失敗」の実例(?)の宝庫である『ジオン軍』のモビルスーツ開発史。

本書は、新製品開発に従事、もしくは関心を寄せる大多数の理系男子にとって心のモノアイ『グポォゥン』と火が灯る(ともる)事ウケアイです!!

<引用>

引用したい部分はいくらもあるんですが、各モビルスーツ名と見出しを読むだけで笑える&読みたくなるフレーズです。

第1章 MS‐06Fザク2

―技術においては、「寿命の長さ」は必ずしもいいことではない

HGUC 1/144 MS-06 量産型ザク (機動戦士ガンダム)
バンダイ
売り上げランキング: 430

第2章 MS‐06R高機動型ザクシリーズ

―技術規格を増やすのは善か悪か


HGUC 1/144 MS-06R-2 ジョニー・ライデン専用ザク (MSV)
バンダイ (2013-11-30)
売り上げランキング: 546


第3章 MS‐07グフ

―進化しすぎた技術は、環境変化で絶滅する


HGUC 1/144 MS-07B グフ (機動戦士ガンダム)
バンダイ
売り上げランキング: 442


第4章 MS‐09Rリック・ドム

―あるセグメントで成功した技術が、別のセグメントでも成功するとは限らない


HGUC 1/144 MS-09 ドム/MS-09R リック・ドム (機動戦士ガンダム)
バンダイ (2006-01-22)
売り上げランキング: 1,347


第5章 MS‐14ゲルググ

―投入するタイミングを失した技術は、どんなに優秀でも成功しない


第6章 MSM‐03ゴッグ

―突出したスペックを持つ製品は、きわめて運用しにくいものになる


HGUC 1/144 MSM-03 ゴッグ (機動戦士ガンダム)
バンダイ
売り上げランキング: 1,583


第7章 MSM‐04アッガイ

―「使う人がいない」製品は、なぜできあがるのか


HGUC 1/144 MSM-04 アッガイ (機動戦士ガンダム)
バンダイ (2007-04-29)
売り上げランキング: 1,377


第8章 MSM‐07ズゴック

―仕様はどこかで決断しなくてはいけない


HGUC 1/144 MSM-07 ズゴック (機動戦士ガンダム)
バンダイ
売り上げランキング: 1,010


第9章 MAM‐07グラブロ

―モビルアーマーの存在意義を問う開発事例


1/550 MAM-07 グラブロ (機動戦士ガンダム)
バンダイ
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第10章 MA‐08ビグ・ザム

―ビグ・ザムが量産の暁には、ほんとうにジオンは勝てたのか


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第11章 MSN‐02ジオング

―フラッグシップモデルは造るべきか?


HGUC 1/144 MSN-02 ジオング (機動戦士ガンダム)
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アッガイタン…セガレが理解できる、唯一のジオン軍モビルスーツなのに…「使う人がいない」…確かに使ってたの、アカハナぐらいだったな…(いや、OVA「機動戦士ガンダム第08MS小隊」でも大活躍したか…)


<言いたい事>

フィクションの、それもTVアニメの製品開発史を取り上げる。そう書くと「バカじゃないの?」「参考になるわけ、ないでしょ」と一刀両断されてしまいそうなテーマですが、意外や意外、これがなかなかどうして読ませる内容です。コレはおおもとは一年未満(うちきりだったからね!ガンダムは!!)の放映期間で表現された「機動戦士ガンダム」という作品だけでなく、その後の盛り上がりなどによって膨大な情報が蓄積・整理された結果ともいえるかもしれません。

余談ですが、「機動戦士ガンダム」作中の一年戦争と続編である「機動戦士Zガンダム」までの間の歴史・各要素を百科事典として編纂した資料もあります。


機動戦士ガンダム公式百科事典―GUNDAM OFFICIALS
皆川 ゆか
講談社
売り上げランキング: 206,288


ガンダムキ〇ガイを自認していたモ人は当然(?!)発売日に買いました。(最近は自認できるほど、当該作品、業界への関心がなく、ホンモノさん達にたいしてなんちゃってな自覚があるので、自分はしょせん「たしなむ程度である」と思っています)

一時期、ア行から通読してたんですが、『アッガイ』ぐらいで止まってます。あ、『アナベル=ガトー』も読んだ覚えあるな…


そもそも、新製品開発・新サービスの考案というのは「今、ココに無いものを作る」だけではダメで、「ニーズがあるか?」「何故、他の誰も取り組んでないのか?」「競合他社などと比較して、自社がやるだけの意味はあるのか?」などの要素が複雑に相互作用を行った末に、行われるモノです。

しかし、世の中に「絶対成功する方法!」がない(あったとしてもオープンにはならない)。だったら「絶対失敗する方法!」を一つでも多く知っておき、少なくとも『失敗』を回避するにはどうするべきか?という事を考える必要があります。

本業で新製品開発・新サービス考案とまるで関係ない、自分にな関係ないな〜と思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、投資−とくに企業に対してお金を預ける株式投資を行う際に、その企業の『将来性』を判断する際に、「新製品発売・新サービス展開」の手法・センスを評価する事もあると思います。


<関連>

というか蛇足です。ココまで書いてて「全ての上場企業に投資するインデックス投資だったら関係ないか…」とも思ったんですが、個々の企業のセンスだけでなく、対象金融資産:アセットクラスごとに上記の判断・視点を盛り込んで観察すると楽しいと思いますよ。

それでは せいぞんせんりゃく しましょうか
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